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胃がん撲滅プロジェクト進行中

皆さんの胃腸はカイチョー♪(快調)ですか?
今回は1月8日~10日に浜松で行われた第26回日本ヘリコバクター学会(会長/浜松医科大学·古田隆久先生)でのホットな話題です。
最終日に市民公開講座があり、私も「浜松市の胃癌対策について」という報告をさせていただきましたが、その講座の最後に淳風会健康管理センターの間部克裕先生の講演があり、大変感銘を受けたので本紙面を借りて内容の一部を紹介したいと思います。

ピロリ菌が日本人の胃がんに強く関わっていることは周知の通りです。
ピロリ菌は5歳位までに感染すると保菌者となり、大人になって胃がん発生の原因となります。現在の日本における感染経路の主体は家族内感染と考えられています。
そんなピロリ菌の世代別感染率は、60歳以上では50%以上で、世代が若くなるごとに低くなり、20~30歳代では10~20%程度です。
ピロリ菌感染者が少なくなるに連れて今後日本人の胃がんは減少するはずですが、感染者がゼロにならない限り胃がんもなくなることはありません。

そこで将来的胃がん撲滅のために、若年世代の数少ない保菌者を見つけて除菌する取り組みが各地で行われているようです。
対象は中学生。尿検査で陽性になったら追加検査を行い、感染が判明したら内視鏡などをせずに除菌治療します。
中学生で除菌を終えれば、いずれ親世代になった時に我が子に伝播することはありません。
また、自分の子どもが陽性だと分かれば、その親は保菌者である可能性が高くなりますので、若い親御さん世代の保菌者も効率的に見つけ出すことが可能です。

どうでしょう。こんなピロリ菌検診、浜松市でもやってみたいと思いませんか?

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