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医療コラム

女性は大腸がんになりやすい?

皆さんの胃腸はカイチョー♪(快調)ですか?

今月は大腸がんについてのお話です。
以前、講演を聞きに来ていた女性からこんな質問をいただきました。
「女性のがん死亡順位をみると大腸がんが一番ですが、女性は大腸がんになりやすいのでしょうか?」

確かに2015年の統計をみると、大腸がんは女性の羅患数(新たにがんと診断された人の数)で乳がんに次いで2位、さらに死亡数では1位です。
一方、男性は雁患数4位、死亡数3位。順位だけを見たら女性の方が大腸がんになりやすいと思ってしまいますね。
でも実数でいうと、羅患数は女性5万8000人に対して男性7万8000人、死亡者数では女性2万3000人に対して男性2万7000人。
男性の方が大腸がんに羅患する人も死亡する人も多く、決して女性がなりやすいわけではありません。

こんな大腸がんですが、人口の高齢化と共に男性も女性も着実に増加しています。
羅確患率は40歳を過ぎたあたりから徐々に増え始めますので、40歳を過ぎたら大腸がん検診(便潜血検査)を毎年受けるようにしましょう。

それから自分は「毎年受診して異常なしだからOK!」という健康意識の高い方に、大事な情報をもう1つ。
実は便潜血検査には落とし穴があります。
それは、早期のがんでは約半数ほどしか陽性にならないということ。

そこで、まずはセルフチェックをお勧めします。

①親兄弟姉妹に大腸がんの人がいる
②肉類中心の食事で野菜をあまり食べない
③毎日お酒を飲む
④肥満(運動不足)…

これらの項目が複数当てはまる人は大腸がんのリスクが高い人です。
そういった人は、たとえ症状がなくても勇気を持って精密検査(大腸内視鏡検査)を最初から受けてみると良いと思います。

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