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医療コラム

大腸がん検診の仕組みを理解してください!

皆さんの胃腸はカイチョー♪(快調)ですか?
それにしても新型コロナウイルス、浜松市内でも感染者が相当数出ていますね。

そうした中で私たちのような診療所では、風邪症状の患者さんのための診療時間を設けたり、駐車場で診療したりして、感染予防対策を行っております。
皆さんが少しでも安心して受診できる体制を整えておりますので、年に一度のがん検診は定期的に受診して頂くようお願いいたします。

さて、今月は大腸がん検診のお話です。便を2日間採取する大腸がん検診。
でも、なんで2日間必要なの?と思われている方が少なからずおられることでしょう。
大腸がん検診は、採取した便の中に血液(潜血)が混じているかどうかをチェックする訳ですが、2日間取る理由は大腸進行がんがある人の陽性率を考えるとご理解頂けると思います。

大腸進行がんがある人の1回の便潜血検査の陽性率は80%程度。
仮に進行がんをもつ100人を対象とすると、1回の検査だけでは20人も陰性が出てしまいます。
でも1回目陰性の20人の方が2回目に陽性になる確率も80%なので、そのうち16人が陽性になる計算になります。
そうすると、2回のうちどちらかが陽性になる人を拾い上げれば、大腸進行がん100人うち96人も拾い上げられることになるのです。

検診全体として考えれば、良性のポリープなどで陽性になってしまうケースもあるので、便潜血陽性者から大腸がんが見つかる確率は5%程度と言われていますが、便潜血陰性で大丈夫なはずなのに大腸がんだったという人を減らすためには、2日間の採取が必要となるのです。

皆さん、面倒でも大腸がん検診は2日間受けてくださいね。

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