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医療コラム

大腸内視鏡検査の進め方

過去に2回ほど、便潜血検査について解説しました。
それにより便潜血陽性の方々が、悩んだ末に当院を受診し、納得して検査を受けていかれます。
検査を受けた方は一様に「受けてよかった」・「安心した」とおっしゃっています。今回は受診前の不安が少しでも減るように、大腸内視鏡検査を受けて頂く場合の手順について説明をします。

従来のやり方で、辛い思いをされて二度とやりたくないと思った方も多いことかと思います。それは、個別化してその人にあったやり方を考えず、みんな一律なやり方をするからです。当院では検査をただ行うだけでなく、検査前の段階からいろいろな気配りをして、できるだけ楽に検査をして頂けるよう配慮しています。そのため当院では大勢の方を1日で検査するようなことはしておりません。

1.ご相談
通常の外来で診療時間内であればいつでも可能です(電話のみでのご相談は受け付けておりませんので予めご了承ください)。
検査はしてみたいけれど、怖いからどうしようかという方も勿論構いません。相談を聞いて家に帰ってもう一度考えてきて頂くことも可能です。
その場で予約の必要はありません。

2.ご予約
大腸内視鏡検査はすべて予約制で行っております。電話で予約も可能です。
検査枠は10時・10時30分・11時です。
電話番号:053-426-2000(受付8:20~18:20)

3.事前説明
当院では検査前の下剤処置からこだわって行っています。
通常は2Lの下剤を服用してもらうのですが、当院では1.5L前後に抑えています。
下剤の味にもこだわって飲みやすいものとしています。
私自身従来の方法では全部飲むのがとても苦痛でした。
何とか自分にできるようにと思って下剤処置の方法を改良し続けています。さらに検査前日の食事制限も殆どありません。検査食などもご購入頂く必要がないためその分御負担が軽減されます。当院の方法では、80歳を超えた方でも楽に下剤処置をして頂いております。

下剤処置を軽減している関係で、検査前日の服用薬や注意事項があります。その点ににつき、事前に説明をし、お薬をお渡しする必要がありますので、検査の前日までに必ず一度来院して頂くこととなります。
その際に、ポリープがあった際に切除してしまうかどうか、鎮静剤を使用して楽に検査を受けるかどうかなどの説明と承諾書をお渡しいたします

4.下剤処置
下剤処置は当院で行う場合と、ご自宅で行う場合があります。
当院で行う場合には専用のお手洗いを使用して頂きますが、数の関係で1日1名様限定です(11時予約枠のみ)。
初めて検査をされるという方は当院で下剤処置を行う形をお薦め致します。

5.大腸内視鏡検査の進め方
検査は下剤処置が終わって、排便の状態がほとんど水のようになってから行います。
検査時間はポリープの有無によっても変わりますが概ね5~15分程度です。検査は基本的に院長である私自身が行います。
年に数回、東京よりかつての先輩・同僚(消化器内視鏡専門医)に来ていただいて検査を担当して頂く場合があります。
検査はすべて炭酸ガスを用いて行い、痛みの出にくい内視鏡挿入法と鎮静剤を併用することで想像以上に楽に検査ができます。

6.検査後
検査後は専用のリカバリールームがありますので、そこで鎮静剤から覚めるのを待って頂きます(30~60分程度)。
鎮静剤を使用した際に歩行されるとふらついて転倒する方が度々いらっしゃるため、検査前から検査後に至るまですべて専用車椅子で移動します。
開院以来、転倒事故は一例もありません。

7.検査説明
目が覚めたら、検査の説明を実際の画像を使って行います。画像自体も当日プリントアウトしてお渡しします。

 

実際のところ、ご好評頂いている点は、
・想像以上に検査が楽にできたこと
・検査後にお腹が苦しくなくて楽なこと
・午前中に検査が終えられて昼食が食べられること
などです。

普通、大腸検査というと午後に検査する病院が殆どでしょう。
当院では下剤処置を工夫することにより、午前中に検査を終了することが可能になりました。

お悩みの方は是非一度ご相談ください。

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