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医療コラム

胃がんは遺伝するって本当?

皆さんの胃腸はカイチョー♪(快調)ですか?

突然ですが、がんは遺伝するみたいだし、特に親が胃がんだったので自分も…と心配されている方は多いのではないでしょうか?
そもそも一般的にがんが発生する要因は様々ですが、遺伝的にがんが発生するケースは全体の一部に過ぎません。
大半は生活習慣(喫煙·飲酒·肥満)加齢、感染症などが原因と言われています。

胃がんも同様で、日本の場合、約99%は生まれた後のピロリ菌感染が原因とされていますから、遺伝に関連したがんはほんの一部しかないことになります。つまり胃がんの場合、「圧倒的多数は遺伝しない!」と言っても良いでしょう。
でも「肉親や親戚の中に胃がんになった人が何人もいる」という人もおられますよね。遺伝ではないとしたら、どんなことが考えられるのでしょうか。

実はピロリ菌の中にも胃がんを起こしやすいものとそうでないものがいます。
日本を含めた東アジアのピロリ菌感染者は、まさにこの胃がんを起こしやすいピロリ菌に感染していることが多く、そうしたピロリ菌が親から子へと代々受け継がれた結果、胃がんが家族内で複数発生した可能性があると考えられます。
家族に胃がんの人がいる方、まずは胃がん検診を受け、その上でピロリ菌に感染していないか調べてみましょう。検診などで内視鏡検査を受けた方は、保険診療としてピロリ菌感染を簡単に調べることができます。

そして、もしピロリ菌に感染していることがわかったら、まずはきちんと除菌治療を受けましょう。
そうすることで、胃がん発生リスクを下げることができますし、子どもやお孫さんにピロリ菌を受け継いでしまう可能性も少なくなります。

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