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近未来の胃がん検診

皆さんの胃腸はカイチョー♪(快調)ですか?
がんの有無は血液検査で分かるから、バリウム検査も内視鏡検査も不要。
なんて時代がいずれ来ることと思いますが、そのためには幾つかのノーベル賞級の発明·発見が必要でしょう。
そんな遠い未来ではなく、5年先、10年先の検診はどうなっているのか、どうすべきなのかについて今回お話をしたいと思います。

現在、胃がんにかかりやすい人とそうでない人はかなりの確率で判別できることをご存じですか。
それらを分けるカギはピロリ菌感染。ピロリ菌に現在感染している人や過去に感染していた人は胃がん高リスクになります。
一方、生まれてからピロリ菌に感染していない人は低リスクになります。
ご自分がどちらなのか現段階で分からない人は、ぜひ一度胃がん検診を受けてください。

ちなみに日本の胃がんの中で、ピロリ菌が関連していないものはわずか1%しかありません。ピロリ菌未感染の人は、胃がんにならないといっても過言ではないのです。
でも今の胃がん検診は、そんなリスクなどお構いなしに行われています。

胃がん検診が開始された当初は、日本の人口の約8割がピロリ菌感染者でした。そんな時代なら全員に検査を勧めるべきでしょう。
でも現在のピロリ菌保菌率は40歳代で30%程度、60歳代でも40~50%程度と低下しており、今後さらに低下することが確実視されています。
検査を受けて安心することも大事ですが、低リスクの人がいくら検診を受けても胃がん死亡率が減ることはありません。
今後検診で効率的に胃がんを見つけていくには、高リスクの人たちを中心に検診を行っていくような改革が必要なのです。

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